Fleld Player事業担当者インタビュー

この仕事を「なぜやるのか」。
胸に刻む守りたい地球環境のために。

  • 環境サポート事業部 部長
  • 新村 武さん  1995年入社

当社の原点である環境事業部のリーダーは、会社の歴史の半分以上を歩んできた新村さん。「新しいことは苦手」と語る彼が今、地球環境と会社の未来をかけて、新しい取り組みに挑戦しています。ベテランだからこそ見えていること、そして環境への思いを語っていただきました。

時代の変化を敏感に捉え歩んできた事業

環境事業部は、創業時の業務を受け継ぐ我が社の原点です。かつては従業員が10名ほどの小さな会社で、廃棄物の収集・運搬を主に排水処理、浄化槽の維持管理を行っていました。上下水道の普及とともに浄化槽の業務は縮小されましたが、代わりに公園やテニスコートなど、狭山市の施設の管理・整備を担うようになって業務の幅が広がり、会社の規模も大きくなっていったのです。当時の先代社長が素晴らしかったのは、時代の変化をしっかり捉えていたこと。浄化槽の件では変化に対応しきれず廃業した同業他社もありましたから、それに比べると随分いろいろなことを考え、実行して来られた方だと思います。

新村 武
「この公園も私たちの職場に一つなんです」と語るその表情は、どこか誇らしげ。

問題の本質を見極め信頼に繋げた

私が入社したのは、ちょうどその過渡期にあった頃です。公園の清掃やプールの管理運営に携わり、業務報告のため委託元の市役所へよく足を運んでいました。そこで、いろんな方から相談を受けるんです。そのたびに、頼りにされていると感じられたことが嬉しかったですし、先方が抱えている問題をなんとか解決したいという思いにも駆られました。大切にしていたことは、問題の本質を見極めること。相談されたことを言われるままに片付けるのではなく、本当にそれで問題が解決できるのか検証し、ポイントを的確に抑えることを心がけていました。

「SDGs」があれば環境も会社も持続可能に

社長が代替わりして、教育や健康をテーマとした新しい事業部もでき、環境事業部も面白い取り組みを始めました。それは、お客さまへのご提案に、SDGsの視点をプラスすること。例えば、食品工場から生ゴミを廃棄したいという相談を受けた場合、生ゴミを肥料に変え、リサイクルすることをお勧めするというようなことです。廃棄物処理業界は今、ライバル会社が増え、市場は飽和状態。そんな中で他社と価格競争を繰り広げるのではなく、「なぜやるのか」という思いを軸に仕事をしたいんです。「なぜ」の答えは、「SDGsを大切にし、地球環境を良くしたいから」です。この答えを失わなければ、うまくいかない時期があっても、たとえ規模が縮小しても、持続可能な会社でいられるはずです。こういうことができるのは、この会社だからこそ。私自身、非常に前向きな気持ちで挑戦しています。いずれ我々の技術と思いを海外でも展開できたら、最高に面白いですね。

新村 武
SDGsだけでなく、テレマティクス(移動体通信システム)やiPadなどの最新機器を導入した業務効率化にも取り組んでいる。

個人プレーからチームプレーへ、学びを得て変わった

SDGsのことは、ビジネススクールに通い、具体的なビジネスモデルをつくるところまで勉強させてもらいました。大澤社長は、研修や学びの機会をたくさん与えてくださいます。社長は、ずっと先の未来のために、教育をとても大切に考えているからだと思います。後世に繋げるということは、学び、そして進化していかなければならないのだと受け止めています。もともと新しいことと向き合うのは得意ではなく、以前は「自分で決めればいい」「自分がやらなくちゃ」と思っている職人気質な人間でした。でも今は、チームで結果を出すことや、後輩へ受け渡すものを意識するようになっています。

新村 武

環境を思うときいつも心にある風景

50代になり、これまでの社歴より、現役で働ける期間のほうが短くなってきました。もっと結果を出し、お客さまのお役に立てたという達成感を味わいたい。環境事業部が会社の成長の原動力でありたい。いろいろな思いが強くなってきています。そして、環境への思いも。親の故郷が福島県南相馬市で、子どもの頃、そこにある祖父母の家にたびたび遊びに行きました。山や田んぼ、魚を捕った川。それが私の心にある「環境」の原風景です。津波や原発事故のような災害に見舞われることは不可抗力。しかし、ごく当たり前のようにそこにある豊かな自然環境は、ずっと守り続けたい。そう、願っています。